secondfiddle@人柱日記

ま、パソコンと車とカメラとそれから・・・・・・

最近見た一連の夢

おいら、良く夢を見ます。そしてよく覚えいていることがあります。
夢、と申しましても「希望」や「願望」ではなく、人間誰しも寝ているときに見ている夢の話でございます。
我がサイに言わせますと「夢なんか全然見ないよ。見ても起きたら忘れるから」



今はもう跡形もない父方の祖父母の家。そこにいる幼い自分。目の前にふすまがあります。何だろうと思ってふすまを開けると……その先にもふすま。
ドンドン開けていきます。最終的には行き詰まりの部屋。そしてそこで見たもの……いや、これは恐怖の何者でありませんでした。



束ねられた写真があります。そこには幼いおいらの姿が映っております。一枚一枚めくっていくことと幼いおいらから、どんどん老けてゆくおいらがいます。老いさばらえて、最後の一枚……ま、よしましょうや、旦那。



大岩の上に立っているおいらがいます。眼前には大海原が広がっています。天気は上々、上天気。何故か釣りをしています。ぐっと手応えのある感触。釣り竿がぐぐっとしなります。どうやら大物が釣れそうな気配です。しかし……延々と格闘しているおいら。



閑話休題
毎日、では無く、一ヶ月もしくはそれ以上にわたって同じ夢を見ました。もちろん夢です。
それもちゃんとしたストーリー仕立てになっております。

最初の夢。
念願のマイホームを持ちました。三階建ての木造家屋です。
夢の中では横浜市の何処か、のようです。夢だから青葉区当たりとしておきましょうか。
三階は一つのフロアになっていて、物置代わりに使っています。ところが三階建てにもかかわらず、もう一つ上に上がる階段があります。
三階建てなのに? おいらはその階段を上がります。階段の先には木製のドアが。
その先に行くと長い廊下が延びています。右側はガラス張りの焼き肉店。皆楽しそうに肉を焼いております。
突き当たりにやはりドアがあって、そこを開けますとさらに上の階段があります。
上に上がるとやはり焼き肉屋。
突き当たりはガラスの扉。外からの光が入ってきます。
開けると繁華街のど真ん中。左右にはお店屋さんがありけっこう賑わっております。
どうやらここは駅前の繁華街。
これは夢だ、と思い慌ててドアを閉め、元来た階段を急ぎ足で降りていきます。
しかしやはりここはマイホームです。
ここまでが第一回目。



数日後、マイホームを見上げているおいらがいます。
どう見ても三階建にしか見えません。しかし階段を登り詰めると、外はやはり駅前。大勢の人たちが行き交っております。
つまり外から見上げると木造三階建て。登り詰めると地上一階地下二階のビル。
何が何だか分かりません。ま、夢ですから奇妙なことが起こっても、不思議ではありませんが。
三階まで降りますと、そこには焼き肉屋の店主がいます。
「誰ですか」
「ワシはこのビルを借りている。ここにもう一つ店を出す」
「ここはおいらの家です」
等と言い争っている家に目が覚めました。
何とも後味の悪い夢と思っている次第ですが、ここで二回目。



さらに忘れている頃に三回目が始まりました。
おいらの家の三階で工事が始まっております。厨房やら席やら設えている最中です。
なにかを訴えているおいらがいますが、止めてくれ、みたいな事でしょうが、そこで終わりです。



さらに何日か後、続きを見ます。四回目ですね。
我がサイと駄犬がいる二階にいます。訴えているおいらがいます。
我がサイが言います。
「そんな事あるわけ無いでしょ」誠に素っ気ない言い方です。
つまり上では大変なことが起きている、とおいらは訴えても聞く耳を持たないようです。
「三階の隅に分電盤があるからそれを操作したら」と我がサイがうんざりしたような面持ちで言い放ちます。
言われたとおりいくと、賑やかな焼き肉屋さんを通り過ぎた突き当たりに確かに隅にちいさな箱を見つけました。鍵はかかっておりませんので、蓋を開けますと、ブレーカーのようなスイッチが確認できました。
スイッチはオンになっており、これを切れば良いのだな……と漠然と思いました。
そこでそのスイッチを切りました。ダカラ何が起きたと言う事もなく、なんの変化もございません。
何だ……と思い、二階に行くと我がサイも駄犬もいません。
さらに三階に戻りました。
不思議なことに、三階には焼き肉屋さんも、上に上がる階段も消えております。一面がらんとした空間です。
何があったのか……唖然とするおいら……。



さらに数日後、第五回目の始まりです。
東京駅前の繁華街に佇んでいるおいらがいます。焼き肉屋さんの建物、つまりおいらの家の四階部分、の前にいるはずですが、何故かそこは更地になっており、さらに二人の男がなにか喋っています。一人は焼き肉屋の店主、もう一人は不動屋さんのようです。
「ここに地下二階地上一階の建物を作りたい」と店主は言っています。
不動産屋さんは「かなり掘り下げないと駄目だねえ」とか言って腕を組んでおります。
この掘り下げた先においらが購入した家と直結した……?
ナゾが解けたとばかりに納得したおいらは家に帰ります。
我がサイと駄犬が待ち受けております。
「何処に行ってたのよ。屋上を見て頂戴」と我がサイが宣います。
屋上……? どういう意味だ?
おいらは階段を上がり三階に出ます。いつの間にか三階は、太陽がさんさんと降り注ぎ、そこかしこが色とりどりの花畑になり……屋上庭園になっておりました。
唖然とするおいら……。




かれこれ半月ほど経ちますが、それ以後の続きは出てきません。
一連の夢はここで終わったのだと思います。しかし一体何がそのような夢を見させたのでございましょう。
信じられない方もおありでしょう。空想じゃないか、と疑られる方もおられましょう。検証できんやないかい。さようしかりしかりごもっとも。願望か、否定か……さらにこの続きがあるのか……全てはおいらの夢の中。