secondfiddle@人柱日記

ま、パソコンと車とカメラとそれから・・・・・・

走行性能についての一考察

JB64W その11

何でもかんでもオート4WDにして車高を一寸上げればSUVとなるこのご時世、唯一無二唯我独尊無骨露骨な本格的4WDはほんの一握り。さらに軽自動車では唯一無二唯我独尊無骨露骨(いい加減止めろ)。

このところジムニーばかりの記事で申し訳ありませんな。
JB64Wその9で記述しておりますが、今まで乗ってきた自分の車達と比較しながら感想を述べます。良い点悪い点を混ぜ合わせながらお送り致します。
あくまでも私見ですよ私見。そこんとこ、ヨロ(;゜ロ゜)。

4WDでの操作は未だこれからで、専らFR走行ですが、横浜でも数年に一度は降雪がありますので、この様な場合でもジムニーは頼もしいかもしれませんね。この冬、楽しみ~♪

全体的にギア比が低く、ターボ付とはいえ660CCですので出足は全く貪くさ鈍足貪亀貪貪貪。
素晴らしいと思ったのは、超絶ローギアの1速は丁寧にクラッチを繋げてあげれば、アクセルを踏まなくても苦も無く発進します。しかし次の瞬間にはシフトアップが待ち構えております。何故ならば先行者に追いつかな~い。矢継ぎ早にシフトアップしても離される一方で後続車に迷惑ですな。
もっとも車高の高いジムニーですから、後続車としては先が読めない、てな事も。
『なんでこんな奴の後ろにつかなけりゃならんのか』
お怒りごもっとも。何しろ鈍足でね~勘弁してちょう。
カタログでは1速ギア比5.809。トップギアでもギア比が1.000。車高が高く見晴らしも良いので、ゆったりまったり気分で、落ち着いて運転できるという事でしょう。
鈍足と言う訳でだからでしょうか、複数の車線では直ぐに追い越されます。
でもおいらは大人。追い抜かされても心の広いSecondFiddle、イラつくことはありませんや、旦那。
それより車間距離を取って安全運転ですよ。もっとも手にしてから日が浅いし、慣らし運転という意味においても慎重にならざるを得ないのですがね。

慣らし運転と言えば、1000キロ程度は3000回転以下で走行するような運転を心がけた方が良い、と言う意見もあり、前車のフィールダー全前車のRAV4ではそれを全うしましたが、この新型ジムニー何せR06Aターボエンジンだからか、吹き上がりが抜群に良いからか、後続車に迷惑をかけるのか、あっという間に5000回転オーバー。でも鈍足にはかわりはありません。
今までの経験上、回転数が上がればエンジン音が替わりますが、コイツはお構いなし。これは前車のフィールダーではあり得ないことですじゃ。3000回転以下で慣らし運転なんてとてもじゃないですがでけへんですじゃデスマスター。
貪亀ですので4000回転以下で運転している現状ですじゃ。でないと流れについてついていけへん。周りの車にご迷惑、と言う試練がつきまといますがな。
フィールダーとの比較になりますが、ギア比の問題でしょうか、安定的な状態では1200~1300回転でした。それがジムニーになりますと2000回転近くになります。RAV4はその中間だったと記憶しておりますが、どちらにしても回転高めです。
なんでそんなメーター読みが出来るのかと申しますと、何せ、回転計がドンと構えておりますので、いやが上にも目に入ります。アイドリングでも一寸高めかな。
その割には室内は乗用車並みに静か。
きっとあちこちで防音対策を施しているのでは無いでしょうか。シフトノブに手をかけると、ブルブルと小刻みに震えます。
信号待ちで停車してると車体の振動が抑えられており、とても快適です。新開発のゴムがそれをなしているのでしょう。
しかしそこはジムニー、走行中の振動は乗用車の比ではありません。走り出すと路面が多少荒れていた道路で前車ではスルーしていた箇所の路面を拾います。そのたびに跳ねたりします。RAV4もそれなりにゴツゴツ感はありましたが、それ以上に感じます。一般的な乗用車間隔で運転すると、何じゃこりゃ、てなもん。
クラッチは非常に軽いし、ギアの関係を考えなければ運転しやすいです。前車のフィールダーも軽かったのですが輪をかけて軽い、と申しましょう。これなら酷い渋滞でも左足は楽・・・かな? 

そんなことはあんめえ

調子よく走っていて2速から4速に飛ばすと途端にヘタレ。アクセルをかなり踏み込まないと失速してしまいそうです。カタログを見ますと2速のギア比が3.433、4速は1.354。かなりギア比の差があります。カタログで比較すると1~3速はローギア、4速5速がハイギアという関係が見て取れそうです。つまり2速から4速飛ばしは危険技、と言えますでしょう。セカンドギアでアクセルを踏み込み、フォースギアに入れるの行為はフィールダーやRAV4ではそうやっていても問題は無かったのですが、ジムニーは別物。順を追ってシフトアップしなければスムーズな走りは期待できませんな。
ジムニーを手にする前からカタログをよく読み込んでみますと、フィールダーのファーストギアがジムニーのセカンドギアによく似ているギア比ですので、ギア比の関係からこれは2速発進が出来るのでは無いか、と思っておりました。
納車二日目にしてセカンド発進を実践。平らな平地(ン? なんかおかしい表現)では2速発進が出来ました。2000回転ぐらいでゆっくりとクラッチを繋ぐと2速発進が出来てしまいます。前車ではあり得ないことで、これも驚きです。
一般的なMT車のギアから考えますと、ジムニーの2速が1速とも言えそうです。すると5速のはずが4速? いやいや、副変速機を使えば5速の3倍、15段変速ですな。
トラックやバスはいきなりセカンド発進をしていることからすると、1速の使い道は重量物を載せたときに使うのでは無いか、と思います。
とはいえ、のべつ幕なしにセカンド発進を繰り返しているわけでも無く、ローギアからの発車をしております。判断基準としては全く停止しているとき、ローギアから発進し直ぐさまセカンド、サード、とシフトアップします。車の流れにも乗らないといけないし、誠に忙しい。

11月中旬に平塚の米農家さんから90キロほどお米を買いに行きますので、その時に効果を発するのでは無いか、と密かに期待します。でもそうなると貪亀がさらに鈍くさくなるのでは無いか、と危惧致します。
2速発進の良い所は前にいる車に余裕でついていけるところでしょう。先行者が走り始めると同時くらいにセカンド発進をしますと丁度よい案配でございます。とはいえ2000回転付近までアクセルを踏み、クラッチを静かに繋ぐ、と言う所作が必要で誠にデリケートかも。
うっかりするとエンストです。また2速発車はクラッチに悪影響が無いとも言えませんね。早くにクラッチ板の損耗があるやも。
良いのか悪いのか、ギア比の関係なのか、はたまたターボの力なのか、今までは3速にも入らなかった狭い道でも4速走行が可能です。これも驚きです。さすがローギアード?
これで多少なりとも燃費に影響がでるかもしれませんが、全般的にローギアドなのでプラマイ0かも。
走り始めると兎に角、4000回転付近でやたらとシフトアップで忙しい。トップギアに入って漸く一段落という感じです。追尾している車がブレーキをかけても、こちとらアクセルを戻すだけ。止まらない前車フィールダー君のようにエンブレが効きます。
さすがに急ブレーキを踏まれたときは焦りましたが、車間距離は十分保っていますので、危機回避、と言う事はありません。高速道路ならどうなるのでしょうか。いきなり制御不能に陥って蛇行したあげく『ごろん』てなことも考えられますかな。
カーブにさしかかった場合、十分に減速すればオーバーハングなど無くスムーズに走れます。車高が高いので限界を超えた速度でカーブに突入すると『横転』の危険性が増します。
焦らないことでしょう。大人の余裕と言うことで。
ここだけの話、国道246で時速80キロを出して見ました。全く問題なしでした。

油圧式のハンドルも軽く、スルスルまわります。まわりすぎてコワイくらい。それとジムニー特有のジャダーも今のところ発生しておりません。
あまりの軽さにトンネルの壁面に接触するかと思いました。慌てて舵を切りますと、反対側にぶつかりそうでした。後続車も無く単独だったので事なきを得ましたが、急ハンドル急回転は御法度です。
そうそう回転と言えば、回転半径が軽自動車にしては小回りがきかないッす。フィールダーもRAV4も小回りがききましたが、全長の短い軽自動車でありながら、どういう事でしょう。
だからか、余計にハンドルを切る羽目になり、切りすぎて慌てる場面もあります。これはこういう特性なんだと割り切り、トンネル接触起こしそう事件と相まって慣れるしかないでしょうね。
(・。・) 実は運転下手くそ?

なんだか悪口ばかり述べておりますようですが、期待感と申しましょうか、わくわく感と申しますか、冒険心をくすぐると申しましょうか、面白い車だと思いますし、狭い道や急坂、荒れ地など率先して挑みたいと思わせるような、非常に不思議な魅力を持った車、それがジムニーです。


伊豆の59号線を攻めてみてぇなあ。
林道を走ってみてぇなあ。
雪道を走ってみてぇなあ。
今だ見ぬ道を走ってみてぇなあ。

夢想しているおいらの傍ら、我がサイの視線が・・・(;゜ロ゜)。