secondfiddle@人柱日記

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意外と便利なRAMDisk

Ramdiskって使った事あります? え? ナニソレ?
一言で言うなら、搭載メモリの一部を使って、あたかもハードディスクドライブのように振る舞える仮想ドライブシステム、です。
古くからこういった考え方があったようで、おいらがNECのPC98シリーズを使っていたときも、Cバスにのっけたタイプのシリコンディスクを使っていた記憶があります。最近では、余ったメモリをPCIバスにのっけてシリコンディスクとして使うようなシステムをギガバイトが作っておりますが、考え方は変化していないようです。
開発された背景として、当時マシンとしての性能やOSも、今と違って良くなかったという事情があったので、少しでも早く処理できるように考えられたと思われますが、何に使うのか想像がつかないよ、という人のために、利点・欠点をひとつふたつ。
利点
・読み書き速度の向上
辞書を載せると効果てきめん。その昔おいらは辞書をRamdiskに展開しておりました。辞書をそこに展開すると、変換速度が格段に速くなるのです。
ただしWindowsXPではキャッシュのアルゴリズムが格段に進歩しましたので、大きい辞書でもヒットするようで、Ramdiskを使わなくても軽快な変換が期待できるようになりましたし、ジャストシステムATOKなら辞書をメモリ上に展開する機能があります。
Photoshop Elementsなど一部の画像処理ソフトで、Ramdiskにテンポラリファイルなど展開すると処理が早くなります。
IEの「一時ファイル」の保存場所として最適
Ramdiskに指定すると格段(?)にスピードが上がります。そういう風に見えるだけ?
欠点
・揮発性メモリですから、電源を落とすとRamdiskの内容が消えてしまいます。
当時はRamdiskの内容をコピーしてから終了させておりました。いちいちコピーするのも面倒なので、最後の方ではバッチファイルを作って半ば自動的に書き写したりしてました。
・メモリに展開するのでメインメモリが圧迫されます。
潤沢にメモリを搭載していなければなりませんね。勝手な想像ですが512MB以上のメモリが積んであれば、64MBぐらいをRamdiskに回してあげればよいか、と。
・データが巨大だと大変なことに
動画ファイルなど巨大なデータや容量を喰う圧縮ソフトを展開する場合だと、Ramdiskがすぐ一杯になり、原因不明のエラーが出る事もあったりして、パソコンビギナーにはちょっと荷が重いかも、です。実際おいらも慌てた経験ありあり、です。
ナンデこんなことを言うかというと、最近更新用のネタがなくて(じゃない)IOデータからそのものズバリRAMディスク作成ソフト「RAMPhantom」というのが売られているのを見たからです。それを見た瞬間、当時の記憶が蘇りますた。
パッケージ版で5980円、とあります。ダウンロード版だと1980円という表示が。また、IOデータのメモリを買うと、RamPhantomLE版を無料でダウンロード出来ると書いてあります。ライト版ですので上限がありそうですが。
でも、世の中良くしたものでRamdisk作成ソフトをフリーで提供しているサイトがあります。
Q-SoftからでているRAMDiskという名のソフト。使ってみると便利。フリー版の他に有料版があったりします。
ただし、フリー版では最大64MBまでしか使えませんな。それ以上指定するとデバイスマネージャーに「!」マークが出て使えない、と。有料版だと「6ドル」とか表示がしてあります。つまり64MB以上使いたいなら有料版を買えッてか。
買う? 買わない? 
んー、英語だし下手にクレジットで買おうものなら、この先どうなるか分からないので、ヤーメタ。
それと最大の関門。
このQ-SoftのRAMDisk、いい加減飽きたから使うのを止めようと思っても、一度導入するとしっかり常駐しますので、ちょっとやそっとでは削除できません。(コ、コワイ;)
WINDOWS\system32\driversの中のRAMDisk.sysがそれに当たりますが、それを削除しても元に戻るのかどうか‥‥‥とほほ、ですよ。
どういう訳かおいらのパソコン、いじりすぎたのか「システムの復元」が起動する度に消えてしまいますんで、これを解決してからでないとどうもねえ。 いやーこっちの方が重要だったりして‥‥‥。
話は飛びますが、Windows2000にはそのものズバリのRamdisk.sysがあったようです。Windows2000を最近まで使っていたおいらとしては、それに気が付かなかったというのもなんともおまぬな話ですがね、それでRamdiskを作成することが出来たようです。
で、WindowsXPを調べてみると、SYSTEM32フォルダのDLLCACHEにRamdisk.sysがあるんです。
最初これを見つけたとき、WindowsXPでも使えるのね、と一瞬小躍りしましたが、実際動かしてみるとうんともすんとも。うんすん状態。
ネットで調べるとやっぱり同じようなことを考えている人も多数いらっしゃるようで、結果WindowsXPRamdisk.sysはWindows2000の「残骸」らしいですなあ。
WindowsXPWindows2000をモチーフにしているのはご存じの通り。だから入っている、と。
紛らわしいゾ。(`ヘ´)
今、おいらはIEの一時ファイルとPhotoshop Elementsの作業用として使っています。心持ち、早くなったような‥‥‥。
(ナンダソンナ程度カア?)