secondfiddle@人柱日記

ま、パソコンと車とカメラとそれから・・・・・・

USB3.0の価値は?

本日はバイオネタ以外をお送り致します。


BIOHAZARD4の開発に行き詰まったSecondFiddleは、何をトチ狂ったかUSB3.0に興味を持ち始めた。何しろUSB2.0の10倍の速度を誇る5Gbpsの高速コピー。夢の超特急、ひかり号。(表現ふるい)
さあ、こうなると寝ても覚めても仕事をしてもサイとHしてもUSB3.0の事が頭から離れない。
店にあるパソコンのパーツはすべてお取り寄せ。第一このお店、PCを販売する割にはパーツに関することには力を入れていない。そのくせ何年も前からPCI接続用FAXモデムが埃を被っている。仕入れては見たものの、全くの空振り。棚卸しでは完全に邪魔者扱い。
取り寄せていると時間がかかると感じたSecondFiddleは休日の今日、現実から逃避すべく早速近くのパソコンショップに赴いた。
さすがに大手のパソコンショップ。パーツ関係がどっさり。宝の山。
まず、インターフェースがないと話にならん。すると玄人志向のUSB3.0ON2-PCIeがおいでおいでしている。
コントローラーはNEC製μPD720200。今のところこれしかない一品。外部ポートは二個搭載しているが内部ポートはない。ロープロ用の金具も同梱されているので最近流行のスリムタワーにも流用出来る。しかし周辺機器によっては電源の安定供給を求められるので、別途CerealATA用電源が必要だ。接続はPCIe×1。
板に空きはあったか? まあいい。まずコイツを手に入れた。
次は何を繋ぐか、だ。手っ取り早く早さを実感するならハードディスクだろう。そこでハードディスクを物色。
ここで思ったのがパーツを組み合わせた方が良いか、出来合いのハードディスクが良いか? パーツというのは「3.0に対応するハードディスクケース」+「内蔵3.5インチハードディスク」
しかしここには外付けがない。彷徨いている販売員を捕まえて問いただすと、外付けハードディスクは二階だという。そういやそうだったな。
うへ。上がったり下がったり。願ったり叶ったり。
どうせ付けるなら1.5TB……げげ、高い。ちょっと下げて1TB。それでも16000円前後。
もう一度三階へ。1TB内蔵ハードディスク+ハードディスクケースで10000円。
金かけて楽するか、手間かけて安く済ますか?
腹が決まったSecondFiddleは日立1TBハードディスクと玄人志向のハードディスクケース(GW3.5AI-SU3)を手にして会計をすます。妻帯者としては先立つものがないのである。
帰宅後PCケースを開けるとPCIeが一つ空いている。あなうれし。
早速USB3.0ON2-PCIeを取り付け、PCを起動。当然のことながらデバイスマネージャーでは「?」マーク。
慌てず騒がず付属のCDをドライブに……ありゃ? ドライバーCDには複数のドライバーがあってどれをインスコすればよいのか分からへん。取説らしき紙一枚を取り上げるとこれが横文字。さすが玄人志向、初心者は火傷するッてか。
とは言いつつもこれだろうと言うことで入れてみたら正解だった。ここまでが第一段階。
次にハードディスクケースに1TBを組み込む。GW3.5AI-SU3にはケーブル他標準で添付されているので他に買いそろえるものがない。これで計画は整った。
接続してスイッチオン。……結果的にはなんのトラブルもなく(あったら大変)あっさりと認識。フォーマットもすんなりと終わり激速デバイスの出来上がりだ。ここまでで第二段階。
次は最終段階。言わずとしれた「ベンチマーク
以前から利用しているCrystalDiskMark3.0で計測した結果はこうだ。


早いとみるか遅いとみるかは諸兄の判断に任せるが、この状態でUSB2.0に挿すと結果は以下のようになった。


因みに内蔵ドライブではこうなった。


これで見るとやはり内蔵ドライブに引けをとらない。蛇足ながらRAMDiskも計測した。



まあ、なにをか言わんや、だが。



OSは32ビット版Windows7を使ったが64ビット版ではまた違った結果が出る可能性がある。また、使用するPCによっても結果は変動する。あくまでも一参考資料としてみていただきたい。
結果としてUSB3.0は素晴らしい、と思って良いだろう。もはや2.0は論外。元には戻れぬ3.0。しかし期待したほど伸びない、と言った感じも否めない。
USB2.0も安定するまで数年かかったと言われている。同じように3.0も期待されるまで数年かかると言うことだろうか。


それとともに3.0が活かせるのはハードディスク、光学ドライブ、など限られたストレージだろう。いくら早いからと言ってマウスやキーボードを繋いだところで、人間の入力スピードはたかがしれている。スキャナーやプリンターを繋いでも凄く早く印刷されるとかは期待出来ないだろう。強いて言えばメモリの開放時間が早くなるぐらい、と考えるが。


最後に簡単にベンチに使ったPC環境を示す。
使用PC 自作マシン
OS 32ビット版Windows7Home
CPU AMD AthlonII X4 プロセッサナンバー635(2.9 GHz)
M/B GIGABYTE GA-MA785GT-UD3H
MEM DDR3(PC667) 8GB (内RAMDiskとして4.75GB使用)
HDD HITACHI HDP725050GLA360 500GB ×2


……なんだか最後の方はパソコン情報誌のような固い文章になってしまいましたなあ、ははは。