secondfiddle@人柱日記

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カスタマイズあれこれ

標準でのWindowsというOSは、ドンナ環境にある人々でもそこそこ動きますヨ、と言うのがMicrosoftの売りですが、これが逆に「起動が遅い」等の不満の種になることがあります。で、これらの不満を解消すべく様々な人たちが様々なテクニックを使って、少しでもきびきび動くように日夜努力しております。
その「究極兵器」が、レジストリと呼ばれる一連のファイル群。Windowsは起動のさいこれを参照して立ち上がるという、とても重要なファイルです。
ネット上では「レジストリをいじって」高速化を図る記事を目にしますが、レジストリWindowsの動作を決定づける重要なファイル群なので、下手にいじって起動しなくなるような事態が発生したら、それこそターイヘン。
そこで、WindowsXPに限ってですが、レジストリを使わなくても高速化が図られる小技を、お節介にもひとつふたつご紹介。
実際おいらが使っているので多少は参考になるかと。ムズカシイ部分は割愛されて結構ですし、このことで不具合が発生しても、責任はとりませんよ。あくまでも「自己責任」と言うことでオネガイシマス。
では
・メーカーのロゴは出さない
起動時間短縮にはもってこい。メーカーのロゴを見ていてもしゃーないし。自作マシンでは結構有効な技だと思えます。でもBIOSを触るので、分からない人は手を出さない方がよろしいかと。
・起動時にXPのロゴを非表示にする
ログオン場面でもその後ろで処理をしているので、起動が少なからず遅くなります。そこでboot.iniを編集しましょう。メモ帳で立ち上げ、末尾に/noguibootを追加記述すると、XPのロゴがでなくなります。これも起動時間短縮に効果あり。
・「ようこそ」の画面を出さない
「コントロールパネル」より「ユーザーアカウント」をクリック。変更するアカウントを選び、「ユーザーのログオンやログオフの方法を変更する」より「ようこそ画面を使用するのチェック」を外す。これも起動高速化にはもってこい。
「クラシックログオン」とも言いますが、パソコンを一人で使っているならこれでもよろしいかと。家族一同使い回しならおやめになられた方がよろしい。弊害(?)としてシャットダウンの画面ががらりと変わり、やや面倒な操作が。
・スタートメニューをクラシックスタイルにする
スタートを右クリックして「プロパティ」より「クラシックスタートメニュー」にする。スタートボタンをクリックすれば一目瞭然。質素そのもの。
・壁紙は使わない
味気ないですが、結構パソコンに負担がかかっているんですぜ。
・使っていないフォントは削除する
Windowsが立ち上がる際にフォントも読み込みますんで、10個読むのと100個読み込むのとおのずと違いますでしょう。但し何でもかんでも削除すると、Windowsが立ち上がらない悲劇もありますんで、取り敢えずはゴミ箱にでも放り込んでおきましょう。
・デスクトップ上には極力アイコンを置かない
いくら便利だからと言っても、30も40も表示するのはどうかと。リソースも喰うし、余り多いと必要なのを探すのに一苦労、なんてことになったら本末転倒。それよりツールバーのクイック起動を有効にしておいた方が。
・従来のWindowsフォルダーを使う
「ツール」-「フォルダオプション」より変更可能。少しでもパソコンの負担を軽減させるために。
仮想メモリのドライブをCドライブからDドライブに変更する。
搭載メモリが足りなくなるとWindowsは、ハードディスクをメモリ代わりに使おうとします。そこでDドライブがあれば、仮想メモリをDドライブにすると立ち上がりが早くなったり、と効果があります。
この際最小サイズも最大サイズも、同じサイズで固定化すると断片化を防ぐことも出来、アクセスの低下を防ぐことが出来ます。
・アニメーション効果を全て使わない
「コントロールパネル」-「パフォーマンスとメンテナンス」あるいは
「コントロールパネル」-「システム」-「詳細設定」-「パフォーマンス」より「カスタム」ですべてチェックを外す。
・休止状態を無効にする
休止状態というのは、メモリの内容を特別なファイル(hiderfil.sys)に保存して終了しておき、次からの起動には、そのファイルを読み込むことにより、起動時間を短縮させようという技です。一見良いようにも思えますが、搭載メモリと同容量の巨大ファイルがCドライブに出来上がってしまい、ハードディスクを圧迫します。またバグがあるらしく、大容量のハードディスクを使っていると、ファイルが破壊されたりするので、使わない方がよいと言われております。

次に古典的な命題に以下のような事柄があります。しかし全てにおいて、WindowsXPでは必要のないものです。
×「二次キャッシュは何も調整しないと128KBに固定化されているので、量を適正にすればパフォーマンスがえられる」
Microsoftに言わせると、昔のWindowsならそれが当てはまりましたけど(CPUとの兼ね合いもありますが)2000/XPではキッチリ量ることが出来るので、関係がないということです。
×「IOバッファサイズを適正にするとパフォーマンスが向上する」
これもクラシックな命題。これも最新のOSなら必要のないことだそうです。
×「日付と時刻」でタイムゾーンを日本だけにする
かつては有効な技でしたが、巨大OSとなったXPではその効果は僅少。
×「使っていないDLLは解放すべし」
DLLは複数のプログラムで共有するファイルで、目的のプログラムを終了しても、しばらくの間メモリに常駐しメモリを占有します。そこでプログラム終了と同時に、DLLファイルを削除するような設定をすれば、メモリ空間が解放されると言う命題。
Microsoftが公開している資料によると、このテクニックはWindows2000以前のOSでの話であり、Windows2000以降(WindowsXPを含めて)全く意味のない設定だそうです。
×「USB機器の接続を確認する間隔を長くすると、パフォーマンスが上がる」
標準ではUSB機器の接続を確認する間隔は1ミリ秒で、ひんぱんに確認しているためパフォーマンスが悪くなるので、5ミリ秒に再設定することによりシステムの負荷が軽減され、特にノート型のようにバッテリー消費を押さえることが出来ます。
これには特別な注釈が必要で、以下のような条件に当てはまる場合に於いて有効、とされています。
OSはWindows98/Me/2000、であるという事。
OHCIUSBコントローラーを使っている事。
この条件ではまさに効果を発揮しますが、WindowsXPでは残念ながら。
×「ファイルアロケートサイズを調整すると、ハードディスクの断片化を防ぐ事が出来る」
Windowsは、ハードディスクに500Kバイト以上の連続した空きブロックを探して、ファイルを保存しようとします。これは値のデータを再設定することにより500Kバイト以上の変更が可能。調整すればファイルシステムの断片化を防ぐことが出来ます、という事ですが、これはWindows9×系のVXDが参照するもので、WindowsXPでは存在しません。
×「割り込み要求(IRQ)の優先度を設定すれば、システムの高速化を図る事が出来る」
Windowsnt系(Windows2000/XP)では設定を変えても効果がおまへん。

レジストリを直接いじるのはこわいですが、フリーソフトの「窓の手」を使うと簡単かつ安全にカスタマイズすることが出来ます。
メインメモリが512MB以上ある人なら「カーネルメモリを常に物理メモリに配置」にチェックを入れると素晴らしい。自動ログオン設定なんかもここで出来ますので、ますます素晴らしい。その他細かいことは、実際ダウンロードしてみて確かめてみて下さいな。

極限までチューニングしているわけではないですがね、おいらの場合電源ボタンを押してから画面が安定するまで、大体1分30秒。
ヘヘ〜ン、それなら俺様の方が断然早いぞ、と言う方もいらっしゃいますでしょうが、まあ、取り敢えずこれでご容赦。