secondfiddle@人柱日記

ま、パソコンと車とカメラとそれから・・・・・・

尺八演者ブルース・ヒューバナー

神奈川県立三ツ池公園にて

神奈川県横浜市には県立公園が13箇所あります。その一つに桜の名所として三ツ池公園があります。
かなり整備が行き届いており市民の憩いの場の一つと言っても良いでしょう。
同じ県立公園でも四季の森公園は原生林と申しますか、寺家の山奥ほどではありませんが結構起伏に富んでおります。

それはそれとして、我がサイが
「ブルース・ヒューバナーさんの尺八演奏があるよ~」
「どこで」
「神奈川県立三ツ池公園
「どこそこ」
横浜市鶴見区
「遠いじゃんかよ~、暑いしやだな~」
「無料だよ」
「ムリョ~? ウヒョ~♪ 行く行く直ぐ行く」

3年ほど前でしたかな、ブルース・ヒューバナー氏の尺八を最初に聞いたのは。アメリカ人が尺八を奏でるというので、なんと物好きな、と思ったことがありまして聴きにいった記憶があります。

最近は規制も緩やかになってきましたが、劇場もライブハウスも何処も彼処も芸能関係はコロナの影響で自粛され、閉塞感が漂いますね。
そこに降って湧いたようなライブ公演、しかも無料。

と言うようなわけでジムニーを飛ばしたのが6月25日の土曜日。

13時開催で12時には到着しました。
ここの有料駐車場は1時間いくら、では無く一日510円。30分だろうが10時間だろうが510円。
比較的混雑しておりますが、止められないことはない状態でした。これが桜の時期になりますと、混雑ぶりは尋常では無い。
とてもではありませんが車での来園は無理。

いかんいかん、話が長くなる。公園の話だけで400字詰原稿用紙20枚はくだりますめえ。公園の話は後日にしておきます。

当日は渺々と風が唸っております。強風注意報が出たぐらいです。
開催場所は丘の上。
ざっと目測で全体で50名ほど。そのうち女性が8割ほどでしょうか。男性も年配者が多く若者は・・・・・・何たって尺八ですから。
本日はギタリスト諏訪光風氏とともにエオリアンデュオとして演奏開始です。
尺八奏者の米国人ですが、日本語が達者です。
「赤い花 白い花」に始まって「風の通り道」「黒いオルフェ」「愛燦々」「女ひとり」と続きます。
歌うわけではありません。あくまでも尺八とギターのコラボです。

尺八というと首振り三年などと称しますが、実は下唇を巧みに使って音階を奏でると言うことです。
改めて聴いておりますと、巧みな演奏で日本の情緒と申しますか、醸し出す雰囲気は見事でした。
諏訪氏ウクレレに取り替えたり、これまたウクレレ諏訪氏にかかるとアルペジオなどまるでアコギのよう。
多彩な使い方も出来る事が分かりました。
途中途中のMCも「メリハリの語源は尺八から」とか「ろれつが回らないの語源も尺八から」とか含蓄があったりしてためになりました。
ブルース・ヒューバナー氏は米国カリフォルニアの生まれだそうでして、フルートも吹いていたとのことですが、尺八の音色に目覚めわざわざ日本で修行を積んだとのことです。
物好きというかなんというか、西洋音楽は7音階で東洋は5音階です。
1オクターブの音をドレミファソラシの七つに分けるのが西洋音楽、ドレミソラで構成するのが東洋音楽、アメリカ人のブルース・ヒューバナー氏なら7音階がみにし見ていると思いますが、尺八歴40年と言うことですので、両方を巧みに使い分けているのかも。

話は違いますがスコットランド民謡の『蛍の光』、卒業式や閉店の音楽で必ずと申し上げても良い、蛍の光、アレ5音階って知ってました? 
5音階の世界もかなり広いようですね。西洋音階と東洋音階のぶつかり合ったところがトルコって知ってました?
あのNHKドラマ「阿修羅のごとく」(脚本:向田邦子)で使われたトルコ軍の行進曲「ジェッディン・デデン」なんかも・・・・・・
いかんいかん、これまた長くなりますので割愛します。

13時と15時の二部構成で我がサイは13時の会で帰ろうと言いましたが、おいらは意地を張りましたがな。
借りぐらしのアリエッティ』から始まってモルダウ涙そうそう北国の春もののけ姫等演奏され最後に『アメージンググレイス』、アンコールは日本の叙情歌『桜』でした。
本人曰くアメージンググレイスがアンコールだったそうですが、おまけのおまけとして桜とは。
季節外れとおっしゃってましたけどね、いやいやなんのなんの。たっぷりとタダで聴かせていただきましたヨ。

これで駐車料金510円はほとんどタダのようなもんです。至福のひとときを頂きました。

YOUTUBEでも公開されておりますし、米国でもちょくちょく演奏されているようです。
米国で? そう、この方の住まいはなんと、横浜市鶴見区三ツ池公園の近所です。三ツ池公園では練習されているとのことです。

機会があればまた『タダ』で聴きたいな~♪
(どこまでもさもしいヤツだ)

※追伸
小説家になろうWebで小説「何でも屋スケロク商事」を公開中。
ま、書きかけなんで、鋭意更新中です。よろしかったらドウゾ。検索は「SecondFiddle」。